外国語教育を導入する傾向が強い

2011.08.12

世界の主要国では、小学校から外国語教育を導入する傾向が強くなっています。ドイツの小学校外国語学習の「指導書」には、(一)自分とは異質のものに対して関心と好奇心を起こさせ、未知のものへの不安を取り除く、(二)外国語能力の基礎を与える、三)平和教育の一環として、ほかの言語、文化共同体に対する開かれた態度を涵養する、という三点が、重要な目標として挙げられています。またスイスには、児童が諸言語と自分の言語に対して新しい関係を築くことを促す授業として、幼稚園から義務教育の最終学年までを対象としたプログラム(エオール=EOLE教育法)の存在があります。その目標には「ともに生きる術を学ぶための学習」という命題があり、エオール全般に関わる教育目標として以下が挙げられています。(一)児童全員の言語を受け入れる、(二)共通言語の社会的役割を認識する、(三)遠方、近隣に関わりなく、多言語環境が存在することを認識する、(四)児童が言語について持つ知識を構造化する(自分の言語がどのように働くのかがよりよくわかるようになる)、(五)言語面での脱自民族中心主義をはかる、(六)聴覚、視覚面での弁別能力を磨く、(七)諸言語を通して幅広く世界を知る、(八)記号の恣意性を学ぶ、(九)勉強に役立つ探求方法を学習する、(十)諸言語やそれらを話す人々に対する開かれた態度、社会性の発達を促す、言語的素養の発達を促す。