マーケティング戦略から着手する

2011.05.11

同業他社の成功モデルを研究したら、次に出店戦略を明確にすることから始めよう。実店舗の経営ノウハウが、インターネットショップ開業にあたっても重要な成功要因となる。顧客を引きつけ、注文をとるためのセンスは実店舗のノウハウと同じである。社長の顔写真や似顔絵、社長からのメッセージを、直接的に人間的ふれあいのない、ネットの顧客に向け発信し、リピート顧客を確保し、店舗と顧客の信頼関係を築いていくノウハウは、実店舗のマーケティング戦略と変わりはない。最大の相違点は、実店舗は、立地条件や土地・建物が物理的な基本要件となるが、インターネットショップは情報通信技術が生み出した仮想のデジタル空間のなかに存在する仮想店舗である。そのため、実店舗ができないことができる反面、仮想店舗の限界もよく知ることが大切である。また、事業検討時期で、最も重要なことは「何を誰に売るかを明確にする」ことである。この決断が、将来の売上げや顧客数のビジネス・サイズを左右する。例えば、花の通信販売をしている日比谷花壇は、インターネットショップを開業したのが九五年九月。インターネットショップの顧客構成比は、男性が多いのをふまえて、花に詳しくない男性でも簡単に注文できるナビゲーション機能を盛り込んで成功した。実店舗の経営ノウハウと、インターネットショップの特徴をふまえたマーケティング戦略の成果である。