マンションのモデルルームでシステムキッチンを見て、妻が気に入らないといい出したとする。「使いにくいし、第一安っぽいから、イヤー」すると、夫は冷静に説明する。「あのね、システムキッチンは、リフォームで取り替えられるの。だから、引っ越して次のボーナスが出たら交換してあげるよ」男は概してそういう安請け合いをしてしまう。安請け合いをしても多くの場合、相手が忘れるか、忘れたふりをしてくれるからいいのだが、妻によっては本当にリフォームを検討することになる。その第一段階として見積もりを取ると、夫は愕然とする。妻が「こんなシステムキッチンがいいな」と指さすのは安くても200万円以上。外国製のシステムキッチンだと500万円以上というものもある。「そんなに高いものはダメ」といっても、100万円以上のシステムキッチンでなければ、わざわざ交換する意味がないと妻にいわれてしまう。システムキッチン単体で100万円の場合、さらに設置費用とそれまでのシステムキッチンの撤去費用+処分費用として、ほぼ同額の100万円が加算されてしまう。なぜか、リフォームの見積もりは「設備機器代×2」になってしまうのだ。